パカソン作品集

「Orpheus(オルフェウス)」とは、東京大学の嵯峨山教授(当時)らによって開発された、「自動作曲システム」です。

研究目的でウェブ上に無料公開されていたこのツールを、掲示板ユーザー達は格好の玩具とし、唐澤弁護士やH君を茶化し、また批判し、また中傷する楽曲をはじめとして、数多くの楽曲を制作しました。これらの楽曲は、「パカパカ弁護士ソング」を縮めた「パカソン」という用語で呼ばれています。

 

パカソンの中には、開発陣も作曲を想定していなかったような、オペラ調、お経調、ミュージカル調の楽曲など、「技術的には優れていると認めざるをえない楽曲」が多くありました。このことから、「歌詞には問題があるが研究上価値がある」という理由で「削除」ではなく「隔離」という寛大な措置がとられることとなります。

 

自動作曲システム「Orpheus」による「パカソン」(パカパカ弁護士ソングの略。唐澤弁護士やH君を茶化したり誹謗中傷するか、又は過度に神格化する楽曲)は、わずか1年強の間に数百曲が制作されました。

ここでは、そのうち特筆すべきものをご紹介します。

♪をクリックすると視聴ページにリンクします。(現行Orpheus上では視聴できないため、アーカイブサイトへのリンクを貼っております。Akirame.net閉鎖に伴い、リンク先をThamyris.tkに変更しております。)

現在、いずれも閉鎖中のため視聴ページへのリンクはありません。

 

素直な気持ち

初期の作品ながら、開発陣も想定していなかったオペラ調の曲調が高く評価され、嵯峨山教授からも「歌詞は、これでは唐沢さん(ママ)がかわいそうですが、自動作曲の使い方は見事です。まるでオペラみたいですね。名作なので、管理者消去するのが惜しい。」とのコメントが寄せられました。
嵯峨山教授の東大での最終講義の際にも、歌詞を一部差し替えた上でこの曲が流され、会場からは笑いがこぼれたようです。

尊師の詩

キャッチーで誰もが思わず口ずさみたくなるメロディーですが、歌詞はパカソンの中でも特に攻撃的で危険です。おそらく、タイトルの元ネタは「悪魔の詩」であると思われます。

開幕のコード進行「Fm-Cm-G7-Cm-Cm-G7-G7-Cm」は、「あきらめ」という名称のプリセット(Orpheus側で事前に用意されていた設定)で、このコード進行がパカソン界隈では定番化することとなりました。

なお、歌詞中に登場する法律事務所は当時唐澤貴洋が開設していたものです。その後、唐澤貴洋は事務所の名前を変え2度にわたり移転させているため、現在では当該住所には弁護士の姿はありませんのでご注意ください。

あいつの詩

上記「尊師の詩」のアンサーソングとみられる楽曲です。

原曲より明るくポップなノリで、歌詞からも一切の不穏な要素が取り除かれています。ファンの原曲への理解度を問う楽曲とも言えるでしょう。

哀しみのチンフェ

H君の視点から、ハセカラ騒動の最初期の一連の流れを歌い上げた、二重唱美しい大作です。

ユーザーからの評価も高く、「ネットリテラシーの教材として、この歌を後世に残そう」という動きもあります。

さんびゃくまん

唐澤弁護士が、自身への殺害予告(唐澤貴洋殺す)に対する損害賠償金として300万円もの大金を要求したという実話をモチーフにした曲です。

なお、歌詞中に「ももクロライブ」というフレーズが登場するのは、実際に唐澤弁護士が事務所の公式アカウントで「ももいろクローバーZ」のメンバーをフォローしていたことに由来します。
なお、中盤に登場する料理の頭文字を拾うと、「カラ・サワ・コロ・ス」となります。

愚かなヤキウの民へ

これは初期の作品ですが、途中で曲調が大きく変わる点(一転攻勢と称される)や、後半の歌詞が歌詞カードに記載されていないという「裏歌詞」などの画期的な手法がのちの作品に大きな影響を与えることとなりました。

また、「かくも愚かな恒心教徒へ」などのアンサーソングも制作されました。

唐澤心経

「自動作曲ソフト」に「作曲をさせない」という斬新な使用例が当時のユーザーに大きな衝撃を与え、人気を博しました。
後に初音ミクを使用したリミックスも発表され、こちらも人気を博しています。

暴れん坊会計士II ~洋機一髪! 暗闇に咲く検索結果

有能会計士である「洋」が、悪徳弁護士である息子「貴洋之助」を成敗するという内容の、ミュージカル風の楽曲です。

自動作曲であるにもかかわらず、国民的時代劇のテーマソングに酷似したメロディが出来てしまっていることや、有名な「絶叫脱糞」をフィーチャーした歌詞が人気を博しました。


現在のOrpheus

Orpheus開発チームは当初これらの楽曲に寛大な反応を示していましたが、「くたばれ管理人」など嵯峨山教授を批判する楽曲が現れ始めた等の事情から、現在は強硬な対応にシフトしています。

2016年現在、Orpheusはユーザー登録制となっており、その際も「特定コミュニティ関係者は登録禁止」と明文の規定があります。さらに、誹謗中傷、犯罪行為、下劣な表現だけでなく、褒め殺し、不自然な称賛、架空の宗教のような表現にも明文の禁止規定が設けられております。

 

一時期は、これら過激な歌詞の楽曲に対し、「研究上有用だから」と黙認、あるいは評価の姿勢を見せていたOrpheusですが、現在では唐澤貴洋を誹謗中傷・批判する楽曲だけではなく、唐澤貴洋に関連のある話題をほのめかす楽曲を公開申請しただけで即刻アカウントが削除される事例が報告されています。

現在のOrpheusは特定コミュニティによる楽曲を徹底的に排除する姿勢を見せており、以前とは180度方針転換したものと思われます。

Orpheus以外の「パカソン」

Orpheusを使用した作品以外にも、ハセカラ騒動に関連する楽曲をパカソンと呼ぶことがあります。

 

H君が2chで披露していた歌詞に、勝手に曲をつけた『この地球で必要な花』 Youtube ニコニコ動画

唐澤弁護士がTwitterで披露していたポエムに、勝手に曲をつけた『空は何色か/椎名明宏(シーナ)』 ニコニコ動画

唐澤弁護士を揶揄する「唐澤貴洋脱糞シリーズ」を弾き語りにした『弾き語り「一般男性脱糞シリーズ」』 ニコニコ動画

などが有名です。

 

オリジナル曲としては、VOCALOID系楽曲の流れをくむ「けんまP」による楽曲群が有名です。

JOYSOUND(カラオケ)で配信された実績のある、『おるすばんけんま!』 Youtube ニコニコ動画

アイドルユニット・アルスマグナのパフォーマンスに使用された実績のある『DIGITAL-TATTOO』 Youtube ニコニコ動画

などが挙げられます。